喪中につき年末年始のご挨拶を失礼させていただきます

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2004年

　2003年10月に妻の父が永眠いたしました．本年は喪中に当たりますので年賀状はお送りせず，喪中の挨拶状を皆様にお出ししております．しかしWeb上のこの年賀状メールは，例年にならって，しかし短めに書かせていただくことにいたします．
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　さて，昨今の仕事の内容の変化はめまぐるしく，昨年の7月ころから再び東京勤務となりました．それも当初は元の職場との兼務という変則的な形でしたので，机を二箇所に置き，定期券も買いなおし，日程管理も複雑で，なかなか気が休まる間もありませんでした．10月からは東京のオフィスに専任となり，やっと落ち着いた日々が過ごせるようになってきました．とにかく6ヶ月ごとに役職も仕事の内容もがらりと変わるのは勘弁してもらいたいものです．
　通勤時間の長さは相変わらずですが，乗る電車とドアの位置を最適化し，乗り換えのときに使用する階段もいくつか探索して全体を最適化すると，それほど混雑に悩まされなくなります．この作業にはほぼ1週間を要するのですが，今回は乗換駅を変更すると言う「荒業」に出たこともあってもっと時間がかかってしまいました．大都会のサラリーマンにサバイバル教本があるとすれば，これは第1章でしょう．通勤のサバイバル教本の他の内容としては，駅のトイレの位置と使いやすさ，コンビニやそば屋の位置と質，そして切符売り場の位置と便利さなどでしょう．私は最近は特急の指定席券はインターネットで予約し，駅の専用の券売機でクレジットカードで購入しています．この方が列に並ぶ必要はないしポイントも貯まるのです．
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　今年も大事件が相次ぎましたが，どれも日本からは遠い外国のことなので，それほど切実には実感がわかなかったのではないでしょうか？しかし最近は現実がフィクションをしのぐ事件が多いので，フィクションの作家たちも大変だろうと思います．いっそのことファンタジーに逃避してしまうという選択肢もありますが，リアリティにこだわるミステリーの作家は困っていることでしょう．今だとイラクや北朝鮮との情報戦が格好のネタになるのではないかと思いますが，あまりに生々しすぎて作品には出来ないのではないかと思います．むしろ今となっては昔懐かしい冷戦時代の東西両陣営の古典的なスパイ戦のほうが，エンターテイメントになるかもしれませんね．
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　私の「プロフィール」のずーっと下のほうにも書いていますが，最近読んだ本や見聞きした音楽CDやDVDのレビューをAmazon.co.jpに投稿しています．多くはここ2,3年の間に読んだり聞いたりしたものなのですが中には絶版となっているものもあります．レビューの数は今のところ29です．しかしAmazon.co.jpを訪れた人でこのレビューが参考になったといって投票してくれた数はまだたったの18票です．この数が増えるとレビューワーとしての地位が上がっていくのですが，私はまだ1万位の前後をうろうろしています．ベストセラー本をいち早く読んでレビューを書けばそれなりに票は稼げるのでしょうが，昔読んだ本でもレビューしたいものがあるのでなかなか票数は増えません．
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　昨年5月に，念願だった光ファイバーを自宅に引き込み，ついに100Mbpsの世界を堪能できるようになりました．ルーターもブロードバンドの速度に耐えられ，しかもセキュリティの設定がきちんとできるものを購入しました．速度に関してはとにかく快適です．現在のボトルネックはプロバイダーのルーターだろうと思います．時々どうしようもなく遅いことがあります．プロバイダーを介さない地域IP網の内側では速度計測をしてもほとんどは40Mbps以上出ています．
　ファイルのダウンロードなどは大変快適になり，画像が多い重たいページへのアクセスも楽になったのですが，それでもまだまだ100Mbpsをうまく生かせるコンテンツは極めて数が少ないですね．有料のコンテンツだとそれなりにメニューはあるのですが，無料のものとなるとせいぜい映画の予告編くらいしかありません．あと一年たってFTTHがさらに普及したときに，どのような世界が開けてくるのか予断を許しません．ひょっとしてxDSLでアクセス可能なレベルでコンテンツの進歩が止まってしまう可能性だってあるのです．
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　実は7月にはマシンそのものを新調しました．Pentium4 2.60MHz, FSB800MHz, 1GB memoryです．3次元のゲームをやるつもりは無いので，もうこれ以上のスペックのマシンは必要とは思えません．FTTHと合わせて使いますので快適このうえありません．DVD-RAMのマルチドライブも追加しましたので，たいていのメディアの読み書きが出来るようになりました．過去のメールのログなどをせっせとDVDに焼いてアーカイブを作成中です．
　電子情報は半永久的に保存できるなどとよく言いますが，これは実は真っ赤な嘘です．なぜならば，例えば今から1000年後，私の大切な遺産であるフロッピーディスクやMOやDVDが無傷のまま保存されていたとしても，それを読むことが出来るドライブは博物館にしかないからです．電子情報は，その時代時代の最新のメディアに次々に移し変えていってはじめて，半永久的にその内容を後世に伝えることが出来るのです．ちょっと思い出してみてください．今からたった20年前，皆さんはまだ8インチのフロッピーディスクを使っていたし，それを大切に保管していたはずです．その中に書き込まれていた情報は今どうなっていますか？
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　本年が皆様にとって良い年であることをお祈りいたします．今年も年賀状メールにお付き合いくださり，大変ありがとうございました．

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